ソーシャルビジネスをデザインする

ソーシャルビジネスをデザインする~課題発見と解決のアイディア創出へ

2021年度Sセメスター

◆ゲスト講師

新納麻理佳さん

2002年東京大学教養学部卒。同年株式会社ハースト婦人画報社入社。
雑誌「25ans」編集部にてファッション・カルチャー・インタビューなどを
担当するほか、2010年「25ans オンライン」を立ち上げる。
2012年退社後、ソーシャルエンタープライズにてプロデューサー兼執行役員として
社会課題をクリエイティブに解決するビジネスを展開。
2017年以降ダイバーシティコンサルティング会社にて事業開発本部マネージャーとして全事業の運営を担い、2019年に取締役に就任。
2020年より大手監査法人にてESG統合報告書アドバイザリーを担当し、
企業のESG経営を支援。

<新納さんからのメッセージ>
ビジネスとは、世の中の「不」の解決です。
誰かが困っていること、悩んでいることがあれば、
そこにニーズがあり、ビジネスチャンスがあります。
なかでも社会課題解決型のビジネスに求められるのは、
表層的だったり、私たちが固定概念的に捉えているニーズではなく、
より深いニーズの掘り起こしです。
またそのニーズは、ただの思いつきや閃きに基づくアイディアでは満たせません。


イノベーティブなビジネスソリューションも、
実はアイディアの掛け合わせでできています。
既存のアプローチの方程式を丁寧に分析すれば
これまで行われていない解決方法を発見できますし、
他の領域で行われてきた手法を
今の課題解決に導入できないかを考えてみるだけでも
アイディアは無数に生まれます。

ビジネス×社会課題×クリエイティブーー。
一見異なるように見える領域を横断しながら
人や社会が求めているニーズの深層を掘り起こし、
寄り添いながら、綿密なアイディアを考え出す。
そんなことを本プログラム通じて行う過程で
自身を突き動かすミッションや強み、
向き合いたい課題を見つけてもらえればと思います。
チームで協力しながら新しいソーシャルビジネスの種を
クリエイティブに生み出していきましょう!

授業の概要

社会課題が複雑化し、不確実性が高まるなかで、
本質的な課題発見能力、そしてイノベーティブなソリューション提案力が求められています。

本授業では、「クリエイティブな視点でソーシャルなビジネスアイディアを考案する」ということをゴールセットに、
社会やビジネスにおける課題把握手法と、
クリエイティブなソリューション提案と具体化していくための知識やスキルを学んでいきます。

ビジネスモデルの基本的な考え方や、
社会課題の実態を学習し、
アナロジー思考やデザインシンキングの手法を取り入れながら、
ソーシャルなビジネスアイディア構築につなげていきます。
「問いの立て方と目的の明確化」「状況分析と課題掌握」「達成するまでの工程の構築」
「プレゼンテーションを含めたアウトプットづくり」など、
今後の研究活動の向上やキャリア構築にも活きることとなるはずです。

さらにグループワークを通じて、
自身の役割や強みを発見していくことになるため、
ネットワークづくりやチームビルディングにも役立つこととなります。

また、国連共催で世界最大級の学生向けソーシャルビジネスコンテスト
「Hult Prize」http://www.hultprize.org/への出場をベンチマークにすることで、
世界のソーシャルビジネスアイディアに触れていきます。
「Hult Prize」に特に関心のある履修者に対しては、
東大学内大会への出場サポートを行ったり、
同コンテストを開催している他大学の学生との交流機会を設けたりすることも可能です。
日本から「Hult Prize」ファイナリストを出すことを目指しています!

HULT PRIZEとは
2009年に始まった世界100ヶ国以上から約 5 万人が参加し、
「 学生版のノーベル賞」とも評される
世界的学生向けビジネスコンテストの1つ。
参加者はテーマとなっている社会課題を解決するための
事業プランを立案する。
対象は大学生と大学院生のみ。
コンテストに勝ち進むとさまざま支援プログラムを受けられるのが特徴。
元アメリカ大統領のビル・クリントンや
ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスなど 多数の著名人が支援し、
優勝者には 100 万ドルが贈られる。

目的と目標

●目的
本授業では、社会人の責務として、利益追求だけではなく、社会の課題解決型でかつ持続的なビジネスの重要性を認識し、
ソーシャルビジネスの企画・提案・設計を目的とします。

そのために知識やスキルを獲得しながら、多様な専門領域の受講生とともにビジネスアイディアを実践的に構築し、
これを探究し続ける姿勢を身につけます。

●目標
✓ 社会課題の基礎知識と関心を持ち、SDGsを目指す人材を育成する

✓ 思考のフレームワークを用いながら、実社会で必要となってくる「上位概念から具体的プランづくり」、「具体事例から上位概念化」を行き来できる柔軟な思考力をつける

✓ 自身の強みを発見し、チームワークづくりの考え方の基礎をつける

✓ プロジェクトをタスクベースに落とし、実行に移す遂行力をつける

✓ 日本語(英語)のプレゼンテーション能力を身につける

✓ 他大学との交流を通じて、学生同士のネットワークを構築する

✓ キャリアパスについて考え、日頃の活動や今後の展望について整理する

キーワード

ソーシャルビジネス 社会課題 ビジネスモデル キャリアデザイン ビジネスアイディア ビジネスコンテスト アナロジー思考 デザイン思考 デザイン アート ミッション SDGs 有限設計

方法・進め方

基本オンラインとしつつ、対面で行う可能性もあります。
*感染状況および学部のガイドラインに準じます。

本授業では、講義スタイルの他に、体験的に学ぶことを目的として、グループワークやペアワークをはじめとする相互学習形式を多く取り入れますので、積極的な授業参加が求められる授業です。

また、実践を重視するため、実際にビジネスプランの構築や、その準備に関わるリサーチ、課題図書のレポートなどの課題への取り組みを通して学びます。

スケジュール

Sセメスター 木曜5限 *ただし、4/15以降は18:00〜19:30に実施

2021Sセメスター・スケジュール(2021.02.15版)ダウンロード

成績評価方法

課題の提出状況および質的評価40%
(内訳)100点満点とした場合の各配点

<授業への参加状況>
授業への出席 36 (1回3点×全12回)
授業内のグループワークへの貢献 24(1回2点×全12回)

<課題の提出状況>
各回課題の提出状況、および質的評価 20
最終ビジネスアイディア20

各課題の目的と採点基準

<各回課題の提出状況、および質的評価>最大2点×全10回=20点
・未提出 0
・課題への基礎理解や調査が充分 1
・新しい視点での解決補法や提案がある 2


<ファイナルプレゼンテーション> 20点
・課題へのリサーチが充分か 5
・ニーズの掘り下げが妥当か 5
・アイディアがそのニーズに応えるものであり、新しい視点があるか 5
・わかりやすく観客に訴えるプレゼンテーションになっているか 5

履修上の注意

(受講ルール)
・基本的に全ての回に出席してください。一連の流れでプログラム構築をしていますので、3回を越えて休んだ場合はいかなる理由でも不可とします。
・ 欠席の場合には授業日午前10時までに欠席届を予め提出すること。無断欠席の場合には、減点の対象とします。欠席届は受講決定通知において連絡します。
・ 連絡事項および資料共有は、メールあるいはGoogleドライブリンク等において行います。受講決定通知において詳細をお知らせします。
・ 欠席した当日の資料は、翌週に配布しません。Googleドライブからダウンロードしてキャッチアップをしてください。
・ゼミを通して考えた形跡「思考のマップ」を残してもらいながら授業を進めていきますので、保管できるバインダを用意して下さい。

(受講者決定方法)
【重要】履修希望者は必ず下記フォームから登録の上、第1回目ガイダンスに出席してください。

登録フォーム: https://forms.gle/BeCBZiPBCEXrk3jj8


・ 履修希望者が40名を超える場合は、原則的にガイダンス時に案内するエントリーフォームの記載項目による選考を行います。

■■■■■2021.4.8更新情報■■■■■

【重要】授業時間と履修希望について


今日はガイダンスにご参加いただきまして、ありがとうございました。
ガイダンスでも新納さんからご説明がありましたとおり、本ゼミは来週以降19:00〜20:30にオンラインで開講いたします

履修登録は木曜5限となりますが、実際の授業時間は5限の時間と異なりますのでご注意ください。


本日のガイダンス内容、授業時間を踏まえ、履修(単位取得を目指して参加)または聴講(単位は取得できないが、課題はすべて取り組むことを前提に参加)をご希望される方は、下記のフォームへのご登録をお願いいたします。


【2021Sソーシャルビジネス】受講希望者用アンケートhttps://forms.gle/e9owjWoWoq9YxjAS6

〆切:4月11日(日)23:59までご記入の上、送信してください。

履修・聴講者の発表は、大学メールアドレス(@g.ecc)宛に、13(火)中に送信します。slackへの招待メールを別途送るので、必ず確認してください。
単位取得を目指して履修することが決まった方は、大学の履修登録を別途必ず行ってください。

ご不明な点などございましたら、担当教員 高橋(takahashi@g.ecc.u-tokyo.ac.jp)までご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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(選考基準)
・ビジネスもしくは社会課題解決に関心がある。そのいずれかを通じて、成し遂げたい目標がある
・自分自身が社会に出たときに、キャリア構築において強みを発見したいと考えている

(履修証)
所定の活動を修了した受講者には、履修証を交付します。

教科書

なし

参考文献

都度必要な場合、課題図書を設定します。

履修条件

前提知識は特に必要としません。

企画

LINK

Hult Prize

過去の記録

2020年度6〜9月 セミナーシリーズとして実施

ソーシャルビジネスをデザインする

takahashi[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp

東京大学教養教育高度化機構 社会連携部門・特任講師 髙橋史子