皆さんにとって刑務所とはどんなイメージでしょうか。
刑務所がソーシャルイノベーションとどう繋がるのか?と思われるかもしれません。
一見全く結びつかないような物事や出会いから新しい物事は生まれます。
過去に刑務所は、世間から隔絶していた空間であることが指摘されたこともありました。近年では、犯を犯した人を社会から隔離するだけではなく、罪を犯した人が再び社会の中で罪を犯さずに暮らせるような再犯防止の取り組みも拡充しています。
同時に、近年では地方自治体や民間企業と多くの協働した取組が行われています。さらに、再犯防止だけでなく、「刑務所を地域のリソース」と捉え、地方の社会課題に刑務所や受刑者と共に取り組むことで、再犯防止と社会課題を同時に解決し、地方創生を目指すという取組も行われています。そこには、地方自治体や国という官公庁だけでなく、社会課題の解決に取り組む民間企業やNPO法人など民間のプレイヤーが参画しています。
この授業では複数回、官公庁や民間企業、NPO法人の方など様々な立場のゲスト講師によって講義やワークを行います。具体的な刑務所所在地における社会課題(地域課題)をひとつ取り上げ、セメスターをとおして、官公庁や民間企業など様々な立場の人の講話や対話を通じ、グループになりその社会課題の解決案を考えます。授業の最終回にプレゼンテーションを行います。
ある社会課題について産学官が連携して新しい事を作るというプロセスを体験することは、再犯防止以外の分野にも活きることがあるはずです。
良いアイデアは実際に、現場で実装される可能性もあるので、是非、一緒にソーシャルイノベーションを作り上げる過程を体験してみませんか。
・履修希望者が40名を超える場合は、エントリーフォームの記載項目による選考を行うことがあります。
・基本的に全ての回に出席してください。
・特にゲスト講師がいらっしゃる回には遅れないように参加してください。
・欠席の場合には授業日午前10時までに欠席届を提出してください。特に10月19日は必ず参加してください。10月19日は19時から22時となります。
・連絡事項及び資料共有は、メールあるいはGoogleドライブなどで共有します。
・事前に資料を読むといった課題がでることがありますので、課題に取り組んでください。
・この授業に関連したイベントが10月21日(土)午前に開催予定です。参加は必須ではありませんが、積極的にご参加ください。
イベントはコチラ
http://www.sr.komex.c.u-tokyo.ac.jp/%e3%80%90%e5%85%a8%e5%ad%a6%e8%87%aa%e7%94%b1%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%82%bc%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%8c%e5%a1%80%e3%81%ae%e5%90%91%e3%81%93%e3%81%86%e3%81%ab%e3%81%af%e8%aa%b0%e3%81%8c/
第1回(10/5) 90分 | オリエンテーション、日本の犯罪の動向、刑務所の取り組みの概要 |
第2回(10/12) 90分 | 架空事例とデータから「見える」犯罪と刑務所 |
第3回(10/19) 180分 | 官民連携による再犯防止と地域課題の紹介 |
第4回(10/26) 90分 | アイデアを形にする方法 |
第5回(11/2) 90分 | ロジックモデルと政策評価 |
第6回(11/9) 90分 | NPOと社会課題 |
第7回(11/16) 90分 | 民間企業の社会課題への取組(1) |
第8回(11/30) 90分 | 民間企業の社会課題への取組(2) |
第9回(12/7) 90分 | 中間発表 |
第10回(12/14) 90分 | ESGとウェルビーング |
第11回(12/21) 90分 | 見せ方について |
第12回(1/11) 90分 | プレゼンテーションとまとめ |
yamaokaa[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
教養教育高度化機構 社会連携部門 山岡あゆち