企画を創る

企画を創る~実践から学ぶ教養としてのアートマネジメント

2021年度A1ターム(金曜2限)

授業趣旨

芸術と社会をつなぐ役割を担うアートマネジメントには、多岐にわたる能力が求められます。中でも企画力は、コロナ禍の社会においては、リモート等の新たな形態の可能性を検討しつつ、イベント実施の意義そのものをいっそう明確に提示する必要がある為、今後さらに重要となっていく能力であると考えられます。
そして、企画を考えるプロセスとは、社会と芸術との関係のみならず、それらと自分自身との繋がりをも俯瞰しつつ、興味と関心を掘り下げていく必要のある、まさに「教養」の問われる知的営為とも言えるでしょう。
本授業は、社会の一線で企画づくりに携わって来たプロフェッショナルを講師に迎え、実体験に基づくレクチャーの他、様々なワークショップを通して企画に必要な批判的思考を学びます。最終成果発表では、グループ毎に企画を立案し、企画書の作成・ブラッシュアップからプレゼンテーションまでを行います。以上の様な実践を通して「企画を創る」ことを共に考え学び、これからの時代の「教養」としての企画力を身に付けることが、本授業の目標となります。

注意事項

ゲスト講師紹介

鐘ケ江織代 Oriyo Kanegae

鐘ケ江織代 Oriyo Kanegae

パレイドリアン代表。桐朋学園大学卒業(音楽学)。滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、京都コンサートホールの各事業課を経て、トーキョーワンダーサイト(現トーキョーアーツアンドスペース)では「若手のための現代音楽企画ゼミ」を企画するなど、コンサートやワークショップの企画・制作、若手クリエーターの育成・支援事業等に携わる。その後,青山学院大学大学院社会情報学研究科博士前期課程ヒューマンイノベーションコースにて質的研究を学び,2020年3月修了(学術修士)。国立音楽大学「アートマネジメント実習1」、東京大学全学自由研究ゼミナール「教養としての芸術学」ゲスト講師、東京大学公開セミナー「実践から学ぶアートマネジメント~企画を考えてみよう」の講師を務める。現在、アートマネジャーの他、コーディネーター、リサーチャーとしても独自の活動を展開している。

https://www.pareidolian.info

竹田 綾夏 Ayaka Takeda

竹田 綾夏 Ayaka Takeda

株式会社Mirary代表取締役。台湾系移民三世として幼少期より多様性に触れる。異文化理解、社会学、マイノリティ研究のため渡米。LGBTQ当事者など多様な人達と6年間過ごし、米国ルイジアナ州や東南アジアでの現地調査を実施。

慶大文学部卒。米国オクラホマ州立大学社会学部修士(首席)、英語学部修士(MATESL)。同学部非常勤講師として多国籍の学部留学生向け講義を担当。帰国後MBA取得。相手の立場で想像する「共感(エンパシー)」を軸に、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I 多様性と包括)に関する企業研修、ファシリテーション(日英)、国際会議司会、講演等を実施。元外務省総合外交政策局女性参画推進室調査員。

https://mirary.co.jp/

山本和智 Kazutomo Yamamoto

山本和智 Kazutomo Yamamoto

山口県出身。和光大学人文学部文学科卒業。独学で作曲を学ぶ。オーケストラ、室内楽、アンサンブル、合唱、独奏曲、映画音楽など作曲活動は広範にわたり、2006年モリナーリ国際作曲賞第1位(カナダ)、2007年AIC / Mostly Modern 国際作曲コンクール第1位(アイルランド)、2009年度武満徹作曲賞第2位、2010年第5回JFC作曲賞、2011年TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL- SOUND, ART & PERFORMANCE vol.7奨励賞受賞など、作品は国内外問わず高く評価されており、2020年にはサントリーサマーフェスティバルにてオーケストラ作品の新作を初演し好評を博した。2009年より『特殊音樂祭』をプロデュース。現代音楽ファンのみならず多くの聴衆を獲得し注目度の高いイベントへと成長させた。今後も、作曲・プロデュースの両面で活躍が期待されている。現在、和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師

https://kazutomoyamamoto.b-sheet.jp

スケジュール

ガイダンス(10月8日)

※授業の趣旨および受講の為の条件の説明と、履修者選抜のためのアンケートを行いますので、履修希望者は必ず出席してください

第1回(10月15日)
企画を考える~心構えとはじめの一歩 

 企画を生み出すためには? 企画を立案するために、何から着手すれば良いのか? はじめの一歩を踏み出すための手がかりとなる心構えや思考を、レクチャーとワークから学びます 。

 講師:鐘ケ江織代

  

第2回(10月22日)
企画を体験する~ワークショップを体験しよう

 講師による実験的なワークショップを体験し、参加者、企画者それぞれの視点から企画に対する批判的な思考を身体的に学びます。

 講師:竹田綾夏、鐘ケ江織代

   

第3回(10月29日)
企画をプロデュースする~プロデューサーの思考を探ろう

 作曲家・プロデューサーとして活躍するゲスト講師の話から、企画力に必要な視点・発想・創造について学びます。

 講師:山本和智、鐘ケ江織代

  

第4回(11月5日)
企画をデザインする~グループワークからはじめよう

 グループワークを通して実際に企画をデザインし、企画書を作成します。

 講師:鐘ケ江織代

  

第5回(11月12日)
企画をブラッシュアップする~企画をフィードバックしよう

 企画書をもとに、企画内容を10分間のプレゼンテーションで発表します。受講生は発表者と審査員それぞれの役割を経験し、フィードバックし合うことで、企画の内容をブラッシュアップします。

 講師:鐘ケ江織代

  

第6回(11月19日)
企画を発表する~プレゼンテーションをしよう

 審査会を想定した中で、プレゼンテーションします。

 講師:鐘ケ江織代 ゲスト審査員:当日発表

お問い合わせ先

yamakamiy[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp

教養教育高度化機構 社会連携部門 山上揚平