国内外で活躍している各界の社会人をお迎えし、自身の進路選択、仕事の内容、人生の転機や悩み、生き方をお話いただくオムニバス形式の授業です。多様な価値観や進路選択を知ることで、グローバル化や超高齢化、高度情報化などの変化にさらされる現代で柔軟に自らのキャリアを形成するための基礎、考え方を学びます。 ゲストスピーカーは企業、官公庁、大学・研究機関、国際機関などグローバルに活躍するトップリーダーから若手まで、多様な幅広い年代の方を予定しています。
すでに具体的に進路を定めている人はもちろん、「社会人ってキツくて大変そうだけど本当のところどうなのだろう」と仕事と生活について話を聞いてみたい人、「何をやりたいかわからないけれど進学選択の際に困らないようにとりあえず高い点数を取っておこう」と、考えるのを先延ばしにしている人も歓迎します。専門課程に進む前に自分の「これから」について考えてみましょう。
磯貝友紀
ジャパン・アクティベーション・キャピタル株式会社 チーフ・サステナビリティ・オフィサー
PwC Japan グループ Sustainability Center of Excellenceのリード・パートナーを経て参画。 2003年より、一貫してサステナビリティ・ビジネスに関与、「儲かるサステナビリティ」の推進に尽力。民間企業や世界銀行等で、東欧、東南アジア、アフリカ等の途上国におけるサステナビリティ・ビジネスを推進した経験を経て、2011年PwCのサステナビリティ部門に参画、日本企業CxO向けSX並走支援を多数実施。2022年より、SXによるトップライン向上を産業横断で検討するCEOフォーラム(Executive Sustainability Forum)を立ち上げ、活動をリード。 メルカリ「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」有識者、 経産省J-startup推薦委員、金融庁「インパクト投資に関する勉強会」委員、ARCH 虎ノ門ヒルズイノベーションセンター メンター、一般社団法人科学技術と経済の会(JATES)専門委員会アドバイザー等を歴任。
岡村直樹
アステラス製薬株式会社 代表取締役社長CEO
1986年旧山之内製薬(株)に入社。以後、経営企画や事業開発に携わる。2010年に買収したOSI Pharmaceuticals社のCEOとして経営統合の陣頭指揮を執る。2012年にAstellas Pharma Europe Ltd.に出向し、欧州・中東・アフリカ事業の経営戦略担当SVPを務める。アステラス製薬帰任後は、事業開発部長、経営企画部長、経営戦略担当役員、代表取締役副社長経営戦略担当などの要職を歴任。2023年4月に代表取締役社長CEOに就任、現在に至る。
小川 洋平
株式会社ゼンショーホールディングス 常務取締役
2004年に、東京大学教養学部を卒業、同年4月財務省へ入省。2016年に㈱ゼンショーホールディングスへ入社。以後、グループ全体の経営戦略に関わる。2018年にM&Aを行った北米を中心にテイクアウト寿司店を運営するAdvanced Fresh Concepts Corp.の取締役会長をはじめ、フェアトレード事業、海外外食事業の責任者などを幅広く歴任。2024年にグループのテイクアウト寿司の約1万店を統括するZensho International Limited 取締役会長に就任。
沢登哲也
コネクテッドロボティクス株式会社 代表取締役/ファウンダー
東京大学工学部計数工学科卒業。京都大学大学院情報学研究科修了。新卒で飲食店の立ち上げと店舗再生に携わった後、MIT発ベンチャーでロボットコントローラ開発責任者を経て2011年に独立。産業用ロボットコントローラの受託開発を行い、2014年にコネクテッドロボティクス創業。2017年4月、飲食業に特化したロボットサービス事業を構想し、Startup Weekend Roboticsで優勝。以来「食産業をロボティクスで革新する」をミッションに食産業向けロボット事業に取り組む。
篠原量紗
文部科学省 高等教育局 私学部参事官付 経営支援企画室長
高校にて「社会は男女平等じゃない」と知り、大学にてジェンダーを学ぶ。性別によらないワークライフバランス探求がライフワーク。2022年夏より愛知&東京の2拠点生活に挑戦中。
2001年文部科学省入省。これまで初等中等教育、学術振興、人事、国立大学法人支援、産業連携推進を担当したほか、日本学術振興会サンフランシスコオフィス、東海国立大学機構名古屋大学にて勤務。
東京出身。お茶の水女子大学卒業。名古屋大学大学院修了。修士(教育)。
中島さち子
音楽家・数学研究者・STEAM 教育者
(株)steAm 代表取締役、(一社)steAm BAND代表理事、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー、内閣府STEM Girls Ambassador、東京大学大学院数理科学研究科特任研究員。国際数学オリンピック金メダリスト。音楽数学教育と共にアート&テクノロジーの研究も進める。
髙井賢太郎
弁護士
2002年東京大学法学部卒業。フリーター生活を経て慶應義塾大学大学院法務研究科を修了。2009年に検事任官し、全国各地の地方検察庁で刑事事件の捜査・公判業務に従事。その後、法務省刑事局にて刑事法の立案業務に携わったほか、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に3年間出向し国連人権理事会等を担当。帰国後、法務省大臣官房国際課にて渉外業務を担い、2023年に弁護士登録。現在はスタートアップ企業の法務支援を中心に活動。
松倉茜
住友商事(株)、中東住友商事 財経部 経理課長
2004年に早稲田大学法学部を卒業、住友商事(株)に入社、主計部税務チームに配属。2007年2月〜2008年8月には米国住友商事(NY)にタックストレーニーとして赴任。その後は資源化学品事業部門やコーポレート部門の経理部署を歴任し、新規投資や事業会社管理、IFRS、消費税等、会計税務分野を担当。2022年6月より、中東住友商事(ドバイ)に赴任し、中東アフリカ地域の会計・税務の責任者を担っている。二児の母。趣味は着物。
兪程
コクヨ株式会社海外ファニチャー事業本部 事業戦略室
中国上海生まれ。復旦大学経済学部卒。2009~2010年東京大学教養学部短期交換留学(AIKOMプログラム)。2011年コクヨ株式会社入社。キャンパスノート発売40周年企画担当、期間限定体験型コンセプトショップ「コクヨハク」企画立案・実行責任者など文具事業のプロモーション活動を経験し、その後コーポレート広報にて、テレビCM・メディア発表会から社内報、統合報告書まで幅広くPR業務全般の経験に踏まえて、経営戦略推進メンバーとして海外家具事業のM&A後経営統合関連業務を携わる。その他、副業として、浅草にあるホテルTHE KANZASHI TOKYO ASAKUSAのリブランディング広報戦略立案およびイベント企画実行にも関与。
井原 徹
日産自動車株式会社 専務執行役員, チーフHRオフィサー
1991年東京大学教育学部卒業、日産自動車(株)に入社。入社以来、人事制度企画・改定、人財マネジメント、DEI、HRビジネスパートナー、ルノーとのアライアンス人事など日本国内での人事業務に加え、スペインや北米日産へ赴任し海外での人事など幅広く歴任。2019年1月同社理事(VP)、2020年4月同社常務執行役員(CVP)、2022年4月同社専務執行役員(SVP)に就任し、経営会議のメンバーの一員としてグローバル人事戦略を担っている。
カルソ 玲美
積水化学工業株式会社 コーポレート 新事業開発部 イノベーション推進グループ イノベーションカタリスト
学生時代から国際協力業界で活動を始め、国連やNPO、外務省、JICA(独立行政法人国際協力機構)でアフガニスタンやシリア難民支援、フィリピンでの新規事業立ち上げなどに携わる。2018年にはSDGs×データサイエンスのスタートアップ、サステナブル・ラボの創業期に参画し、組織・事業の立ち上げを経験。途中で産休・育休を挟みながら、CSO(Chief Sustainabilities Officer:最高サステナビリティ責任者)として人材、組織、社会のサステナビリティにコミット。2023年より、積水化学工業に移り、イノベーション推進の一環として、社内アクセラレータープログラムの運営、組織文化の変革・人材育成に携わる。
木幡 浩
福島市長
1960年福島県生まれ。1984年3月東京大学経済学部卒業。
同年4月自治省(現 総務省)入省。岡山県副知事、消防大学校長、復興庁福島復興局長などを歴任。2017年に総務省を退職後、同年12月より福島市長。(現在2期目)。2023年から中核市市長会会長、東北市長会会長。
モットーは「開かれた市政」「スピードと実行」。物事をオープンにして市民共創を進めるとともに、地域経営の視点で、地域資源を最大限に活かし効果の最大化を模索。
福島復興は、復興を越えた新ステージづくりを進めることで達成できるとの考えのもと、度重なる逆境も成長のバネとして積極的市政を展開。「世界にエールをおくるまち」福島を目指している。
龔 軼群
株式会社LIFULL ACTION FOR ALL / FRIENDLY DOOR 事業責任者 認定NPO法人Living In Peace 代表理事 一般社団法人Welcome Japan理事
上海生まれ東京育ち。中央大学総合政策学部卒業。2010年、株式会社LIFULLに新卒入社。不動産ポータルサイトLIFULL HOME’SではSDGs事業を立ち上げ、住宅弱者解決のための「FRIENDLY DOOR」の事業責任者を務める。認定NPO法人Living In Peaceには2015年より参画し、マイクロファイナンスファンドの組成など担当。2018年、日本に逃れてきた難民の自立支援のためのプロジェクトを立ち上げ、代表理事に就任。また、難民・移民包摂の官民連携プラットフォームを担う一般社団法人Welcome Japan の理事も務める。
座間 康
富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 人事部長
富士フイルムへ1987年に入社。感材部業務課にて「写ルンです」 製品担当。大阪支社 販売第一部にてイオングループなど大手担当。1996年人事部へ異動し、 異動や採用、人材育成を担当。 2010年富士胶片(中国)投资有限公司 副総経理 兼 富士医疗器材(上海)有限公司 総経理。
2012年富士フイルム 人事部へ異動。2016年 人事部長。2019年 執行役員 人事部長。 2022年 富士フイルムホールディングス株式会社 執行役員 人事部長 兼 富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 人事部長。 現在に至る。
関根 澄人
株式会社博報堂 ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター 兼 Earth hacks株式会社 代表取締役社長 CEO
東京工業大学大学院生命理工学研究科修了。
学生時代、細胞学を研究しながら、生物多様性や地球温暖化など環境問題を伝えていくことを仕事にしたいと思い、博報堂に入社。入社後はビジネスプロデュース職として様々な企業のブランディングなどを担当し、博報堂従業員組合の中央執行委員長を経て、2020年よりミライの事業室ビジネスデザインディレクター。
2020年4月から3年間三井物産に出向し、2023年に博報堂と三井物産の合弁会社としてEarth hacks株式会社を設立。
Austin ZENG
MEXT Scholars Association創立者・理事 兼 ITベンチャー・エンジニア 兼 フリーランスWeb開発者、翻訳通訳
1991年シンガポール生まれ、2017年後期教養学部卒。観光ベンチャーにエンジニアとして勤務しながら、日英翻訳・通訳者としても活躍中。その傍ら、2016年に文部科学省国費留学生協会を共同創立し、来日する留学生向けのキャリア講師、外国人労働者の意識調査などで、幅広く「日本にいる外国人」というテーマに関連し活動中。シンガポールで日本酒を広めることにも尽力している。
野口 晃菜
一般社団法人UNIVA 理事
小学校6年生の時にアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。高校卒業後に日本へ帰国、筑波大学にて多様な子どもが共に学ぶインクルーシブ教育について研究。小学校講師、企業の研究所長を経て、現在一般社団法人UNIVA理事として、学校、教育委員会、企業などと共にインクルージョンの実現を目指す。文部科学省「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」など。共著に「差別のない社会をつくるインクルーシブ教育」など。
標葉靖子・隆馬
吉原 優子
循環畑 実践観察家 Natural Organizations Lab(株)共同創業者
京都大学法学部卒業。2006年関西電力入社。長期成長戦略策定に携わる。2011年オーダー靴の靴職人として修業を開始し、2013年に「ユメノハキゴコチ」を開業。「オシャレ×履き心地が良い」ハイヒールを探究し製作する。靴づくりで土に還らないゴミが出ていくのを目の当たりにし、自然の循環とは何かを考え始めた時、自然農法・無肥料栽培に出会い、様々な先駆者から学ぶ。2017年Natural Organizations Lab株式会社設立。循環を活かした畑を作ることができる方法を日々実践研究中。国内では主に藤沢の循環畑、岡山の循環みずたま村で実践。海外ではイギリスのブライトンで循環畑を協働で実施している。『循環畑から感じる ティール組織』執筆中(日本能率協会より来春出版予定(吉原史郎と共著))
後藤 尚丈
キャリア・ワークショップ/ふりかえり
(実施:キャリアサポート室/キャリア教室担当教員)
info.sr.komex-group[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
東京大学教養教育高度化機構 社会連携部門([at]を@に書き換えてください)