教養学部生のための
キャリア教室

キャリア教室・S1セメスター

政策立案を学び、日本の将来を考える

政策立案を学び、日本の将来を考える

担当 岡本佳子
開講 S1ターム(4月~5月)・火曜5限

講義の目的

現在、日本の経済・社会構造はかつてない変化を遂げており、次世代を見据えると、社会保障制度、国と地方のあり方等、様々な制度について改革が求められています。同時に世界経済の情勢も日々刻々と変化し、国際社会との関わりも新しいフェーズに入っています。そうした中、それらの構造変化への処方箋が「政策」になります。本講義では、日本の将来を考えつつ、どのように対応していくか、政策立案の体験もしながら、各政策分野の視点を学習します。

授業計画(全7回)

第1回イントロダクション・グループワーク①
第2回グループワーク②(政策立案シミュレーション)
日本が直面すると考えられる社会課題を提示するシナリオのもと、一定の予算制約の中で、新規事業や社会保障費の増加等に対応した政策のメリハリ付けを行っていく、政策立案シミュレーションを行います。様々な社会課題を横断的に捉える考え方を体験型で学習します。
第3回日本の財政を考える
国の予算は、社会保障・教育等の人を支える分野から、インフラ整備、外交・防衛等の純粋公共財、エネルギー・科学技術等の民と連携する分野まで、全ての政策分野をカバーするものです。そして税制は、これらの公的サービスの財源調達を支える最も基本的な制度です。我が国における財政活動の現状を学ぶとともに、今後の財政健全化に向けた取組等について学習します。
第4回世界経済を考える
資金・物資の国際的な移動が活発化する中で、G20、IMF(国際通貨基金)等を通じた我が国の国際金融システムの安定化について学習します。また、我が国の厳しい財政状況等を踏まえつつ、ODAの効率的・戦略的な活用、円借款、MDBs(国際開発金融機関)を通じた支援等、開発途上国における安定的な経済社会の発展に資するための取組についても学習します。
第5回輪読・プレゼンテーション準備①
これまでの講義を踏まえ、班に分かれて政策課題を設定し、それぞれの政策課題について文献を輪読するとともに、プレゼンテーションの準備をします。
第6回輪読・プレゼンテーション準備②
第7回プレゼンテーション
各班それぞれの政策課題についてプレゼンテーションを行います。

備考

参考文献